ホピ族
シルバーの薄い板を糸のこでくり抜き、それを土台になるもう1枚のシルバーに重ね合わせ1つのジュエリーとなる。その技法をオーバレイと言い、完成度の高いアーチストの作品はシルバーの美しさと燻しの深みのある暗さによってモチーフを見事に表現している。
モチーフの1つ1つには、大切にされてきたインディアンのスピリッツが託されており、それを調べるのも興味深い。




ズニ族
珊瑚、シェル、ターコイズ、これらの色とりどりの貝や石を使い見事に1つのジュエリーにするズニの技法インレイは何度見ても驚かされる。
まるで、筆で描いた絵の様だが、硬い石やシルバーの板を使い表現している作品はまさしくジュエリーと言うにふさわしい。ここ数年日本ではクラスターと呼ばれる技法や細かくカットされたターコイズを使うニードルポイントと呼ばれる技法の作品が多く愛され、日本の女性を美しく個性的に飾ってくれた。




ナバホ族
ナバホの作品の多くはナチュラルなターコイズとシルバーによるものだ。ひとつ石の大きなターコイズのリング、小ぶりなターコイズを沢山並べたブレスレットどれも今では日本人に馴染み深くなりつつある。だが、USAナチュラルターコイズが多種多様ある事を知る人はまだ少ない。
これらの美しいターコイズを見るだけでも楽しい。




サントドミンゴ族
主にネックレスやブレスレットで、その技法は薄くカットした貝や石を綺麗に配色や大きさを替え1本の美しいジュエリーに仕上げる。もともとは、糸を使い貝などを通していたが近年では、さまざまな材料を使っているのを目にする。
小さな貝をカットする作業はすべて手作りで、最近ではこれらを作るアーチストが減ってきている。だが、私達に無い配色センスや、2連にも3連にも重ねる楽しさなどこれほど主張のハッキリしたネックレスは他に類を見ない。